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重陽の節句のため菊花酒をつくる

こんにちは。
今日は旧暦8月15日、今夜は十五夜です。
ここ1、2年は十五夜の日は晴れて仲秋の名月もきれいに見えていたのですが、今日は雲行きが怪しいですね。
きれいなお月さまが見られるといいですね。

さて、みなさん。
9月9日は何の日か知っていますか?
9月9日は重陽の節句です。別名、菊の節句といわれています。残念ながら今年はもう過ぎてしまいましたが…
しかし、旧暦の9月9日はまだ来ていません!今年の旧暦9月9日は新暦の10月9日です。『菊』の節句なので、新暦よりも旧暦のほうが季節感が合うように思います。十五夜は旧暦で決まりますし、たまには旧暦で祝うものがあってもいいのではないでしょうか。

菊の節句には菊酒を飲み、厄払いや繁栄、長寿などを願うという風習があります。
また、庶民の間では『栗の節句』とも言われていたようで、その日は栗ご飯を食べる習わしもあったようです。

今年は菊花酒を作ってみようと思い、昨日仕込んでみました。『本朝食鑑』という江戸時代の食べ物に関する知識をまとめた古典の中には、菊酒として2種類ほど作り方が書いてあるのですが、今回はあまり気にしないで作ることにしました。面倒な人は日本酒に食用菊の花びらを浮かべたものでも構いませんよ。秋の夜風にあたり、菊の香りを楽しみながら風流に過ごすのもおつなものです。

今回、薬酒作りで少し余っていたホワイトリカーを使って菊花酒作りをしました。

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ホワイトリカー170mLに菊花3gを入れています。
菊花は杭菊花を使っています。

10日程漬けて菊花をとりだすか、重陽まで漬けっぱなしにするかまだ決めてません。
本格的な薬酒にする場合は、菊花の量も漬け込む期間ももう少しあってもいいかなと思いますが、今回はお手軽に…。

 

菊花について少しお話すると、菊花の種類は大きく分けて3種類ほどあると思います。1つは、いわゆる食用菊。残りは、杭菊花(コウキクカ)と野菊花(ノギクカ)です。
食用菊は食用にも薬用にも使われてきました。
また、漢方薬で使う菊花というと、一般的には抗菊花を指し、野菊花と菊花とは区別されています。
日本では野菊花が菊花として流通しており、薬の規格基準書でもある日本薬局方の中でも野菊花を菊花としています。しかし先にも述べたように厳密に言うと、杭菊花と野菊花では用途が違います。

杭菊花は苦みと甘味があり、頭痛、めまい、ふらつき、目のかすみ・充血、のどの痛みなど、主に上部の炎症症状や目の症状に使います。
野菊花は苦みが強く、のどの炎症、胃腸の炎症、皮膚の化膿症、高血圧など、主に炎症を抑えるために使います。

どの菊花を使うかは、目的にもよりますので、特にコレでないといけないとは言えませんが、重陽の節句で使うなら、甘味のある杭菊花か食用菊をおすすめします。

食用菊はスーパーなどで買えると思いますが、杭菊花や野菊花は薬局でないと難しいと思います。
杭菊花や野菊花を買うときは注意が必要です。単純に「菊花を下さい」と言うとどちらの菊花が出てくるかわかりません。菊花に杭菊花と野菊花といった違いがあることを知っている人は薬剤師でもほとんどいないと思います。

ちなみに、当店では杭菊花・野菊花どちらも置いていますよ。
(残念ながら、食用菊は置いてません。(^^!))

食用菊はいろんな色のものがありますが、好みで構わないと思います。色による使い分けもあるようですが、そこは気にしなくてもよいと思います。

とりあえずは、無病息災・長寿を願って、風流に重陽の節句を祝ってみてはどうでしょうか?

 

おまけ

昔はみりんをお酒の代わりとして飲んでいたようなので、みりんでも漬けてみました(みりんは水あめや糖類など余分なものが入ってない本みりんを使いましょう)。これで甘い菊花酒も出来上がる予定です。

ф(。。)俊

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