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漢方

牡丹が咲きました。

店の裏の牡丹が咲きました。一昨年ぐらいに薬用の牡丹を手に入れる機会がありまして、店の裏で3鉢に植えて育てていました。

昨年は花をつけませんでしたが、今年1鉢だけ、3つ花芽を付けていました。1つは早々に虫に美味しく食べられてしまいましたが、残りの2つは無事に花を咲かせました。薬用の牡丹は観賞用のような八重咲ではなく、豪華さには欠けます。また、色も赤か白です。

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今年咲いた鉢は白い花でした。他の2鉢は、今年もまだ咲きそうにありません。来年は花がつくのではないかと思います。予想では残りの2鉢は赤い花ではないかと思っています。来年は紅白で咲くといいなと思っています。

観賞用に売られている牡丹は、芍薬の根に接ぎ木をして売られているものがほとんどです。芍薬と牡丹はとてもよく似ています。ですが、芍薬は草で、牡丹は木です。

なぜ牡丹を芍薬の根に接ぎ木をするかというと、牡丹より芍薬のほうが強いからです。店の裏の畑には芍薬が植えられていますが(毎年花をつけています。芍薬は赤花と白花の2種類を植えています。どちらも薬用に使うものです。)、以前はそこに薬用の牡丹も植えていました。牡丹は1度花をつけたかどうかです。その後は年々小さくなっていき、いつの間にかなくなってしまいました。

芍薬と牡丹は一緒に植えてはいけません。売られている牡丹も下手をすると、上部の牡丹が枯れて台の芍薬が芽を出し、牡丹を育てているつもりがいつの間にか芍薬に変わっているということがあるかもしれませんよ。

さて、薬用に使われる牡丹ですが、使われる部分は根っこです。薬草としての名前は牡丹皮(ボタンピ)といいます。皮と名前についているように、根っこの皮の部分を使います。婦人科系の漢方薬によく配合されています。薬草の作用としては、古血を除去する(血液の流れをよくする)、血の熱をとる(炎症を抑える)といった作用があります。

牡丹皮は妊婦さんが服用するときは注意が必要です。牡丹皮は血を動かす性格の薬草なので、不安定な時期に必要以上の量を摂取すると流産の恐れもあります。ただ、しっかりとした診断のもとに使用されることはなくはありません。この場合、使用する薬方、生薬の加減、など微妙な判断になるので、服用量や服用時の注意(飲み忘れた時にどうするかなど)等はしっかり守りましょう。

漢方薬は副作用がないとか自然のものなので安心とかいうイメージがあったりしますが、使い方によっては危ないこともありますので、もし、自分の判断で服用している漢方薬があった場合、妊娠が分かった時には、産婦人科のドクターや購入されたところで服用を続けてよいか確認してください。便秘で使う薬(漢方と書いていなくても薬草成分が入っているものも多くありますので注意が必要です)の中には、妊婦さんが避ける必要があるものが多いので特に注意が必要です。

ф(。。)俊

遅くなりましたが...菊酒の感想

こんにちは。

もう2週間以上たってしまいましたが、10月9日に菊酒を飲みました。

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氷砂糖も入れたので、甘くおいしいお酒になったかな~と思いましたが…やはりというか、苦みのあるお酒になりました。
菊のいい香りはついていましたし、苦いといってもそんなにきつい苦みでもなかったので、とりあえず飲める薬用酒にはなっていましたが、おいしくていくらでも飲めるというほどではありませんでした。

3種類作っていたので飲み比べてみましたが、一番飲みやすかったのはみりんに漬けたやつでした。みりんが甘くておいしいです。私はあまりお酒が強くないですし、甘いお酒のほうが好きですので(チョーヤの梅酒が大好きです)、お酒好きの人の意見は違うかもしれませんが…。ホワイトリカーに漬けたほうはお酒感が強かったです。漬け込みが1月ほどなので、ツンツンしてまろやかさがない感じです。1年ほど熟成させると、また違った感じがするのかもしれません。
少し飲むだけなら、クセが少なめの焼酎や日本酒など、そのまま飲んでもおいしいお酒に1~2週間ほど漬けて、菊の香りを移して飲むといった飲み方がいいのかもしれません。
ホワイトリカーに漬けたほうは、そのまま漬けたものと途中少し(5分程度)煎じたもの(アルコールはあまり飛んでいませんでした)とがありましたが、少し煎じたもののほうが少し深みがあっておいしかったように思います。来年また菊酒を作るなら、もっとアルコールをしっかり飛ばして氷砂糖を増量し、もっと甘くしたものを試してみたいな~と思います。(もうお酒ではなくなってますが…)

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左からホワイトリカー煎じあり・煎じなし、みりん漬けです。
煎じありの方が若干色が濃くなっています。

結局、うま~いというほどでもなかったので、できた菊酒はほとんどまるまる残ってしまったわけですが・・・このままでは普段飲むこともないだろうし、捨てるのももったいないしということで、甘いクコの実を足して杞菊(コギク)酒にすることにしました。
その日のうちにホワイトリカーのほうは菊花をとりだして、みりんのほうはそのままのものにクコの実を足しました。
もう少し時間を置いて、目に良い杞菊酒としてチビチビやろうかと思っています。
(実は、数日前に少し飲んでみました。クコが入って甘くなったかと思ったのですが、思ったほどではありませんでした。やはり、うま~いというほどではないのですが、目にいいと思うと、時々チビチビやってみようかなとは思えます)

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メモ
クコの実は枸杞子(クコシ)といって漢方では滋養強壮、血を補う、目を明らかにするなどの効果があり、老化予防の効果も期待されるため、古くから不老長寿の妙薬といわれています。また、クコには降圧作用や抗脂肪肝作用などの報告もあったりします。
枸杞子と菊花はよく一緒に使われます。パソコンなどで疲れた目に良い杞菊茶として飲んだりします。また、枸杞子と菊花が入っている杞菊地黄丸(コギクジオウガン)という漢方薬は飲む目薬とも言われ、疲れ目、視力低下、白内障などにも使われたりします。

ф(。。)俊

菊酒

こんにちは。
いよいよ、今度の日曜日が旧暦での重陽の節句になります。

重陽の節句で飲もうと作り始めた菊酒ですが、ホワイトリカーに漬けた菊花は2日程で、乾燥してシワシワだった菊花が完全に開き、色も透明から少し色付いてきていい感じでした。一方、みりんのほうは数日たってもシワシワのままでした。色はもともと濃い色がついていたのでエキスが出てきているのかどうかもわかりません。1週間ほど毎日瓶をゆすってみましたが、一向に変化はなく、今現在も、ほぐれてきた感じはありますが、あまり開いていません。やはりホワイトリカーと違って糖分などが多い分、きちんと仕上げるのには時間がかかるのかなぁと思います。(それでも、重陽には飲もうと思ってますが…)

さて・・・今回の菊酒は、そのままめんどくさいことをせずやろうと思っていましたが、『本朝食鑑』にある作り方と同じように作ってみたい欲求がふつふつとわいてきたため、2週間経った9月28日にホワイトリカーに漬けたものを半分に分けてやってみることにしました。

『本朝食鑑』には、菊花を焼酎に数日漬け、それを沸騰させた後、氷砂糖を加えてさらに数日おくと出来上がるとあります。

沸騰させるのでアルコールが抜けると思うのですが、とりあえずやってみることにしました。どのくらい煎じるのかとか菊花は取り除くのかとか細かいことは書いていなかったので、1分位軽く沸騰させてみました。
漢方薬を煎じるときは、抽出したエキスが煎じカスに戻らないように煎じ終わったらすぐ熱いうちに煎じカスは取り除くのですが、今回はそのあと氷砂糖を入れて数日置く工程があるので菊花はそのままにしておくことにしました。煮沸したぶん色は濃くなったので、エキスはそのままのものより出たのかな?と思います。
(沸騰時間が短いのでアルコールはあまり抜けていないかもしれませんね。それが良いのか悪いのかもわかりませんが…)
そのまま漬けたものとの差を見たかったので、沸騰させてない方にも氷砂糖を入れました。

これで菊酒が3種類できますが、どれも甘い予定です。
(氷砂糖は14gずつ入れました)
もうあと4日程ですが、早く飲みたいな~
今から飲み比べが楽しみです。

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左からホワイトリカー煮沸あり、なし、みりん漬けとなっています。

ф(。。)俊

重陽の節句のため菊花酒をつくる

こんにちは。
今日は旧暦8月15日、今夜は十五夜です。
ここ1、2年は十五夜の日は晴れて仲秋の名月もきれいに見えていたのですが、今日は雲行きが怪しいですね。
きれいなお月さまが見られるといいですね。

さて、みなさん。
9月9日は何の日か知っていますか?
9月9日は重陽の節句です。別名、菊の節句といわれています。残念ながら今年はもう過ぎてしまいましたが…
しかし、旧暦の9月9日はまだ来ていません!今年の旧暦9月9日は新暦の10月9日です。『菊』の節句なので、新暦よりも旧暦のほうが季節感が合うように思います。十五夜は旧暦で決まりますし、たまには旧暦で祝うものがあってもいいのではないでしょうか。

菊の節句には菊酒を飲み、厄払いや繁栄、長寿などを願うという風習があります。
また、庶民の間では『栗の節句』とも言われていたようで、その日は栗ご飯を食べる習わしもあったようです。

今年は菊花酒を作ってみようと思い、昨日仕込んでみました。『本朝食鑑』という江戸時代の食べ物に関する知識をまとめた古典の中には、菊酒として2種類ほど作り方が書いてあるのですが、今回はあまり気にしないで作ることにしました。面倒な人は日本酒に食用菊の花びらを浮かべたものでも構いませんよ。秋の夜風にあたり、菊の香りを楽しみながら風流に過ごすのもおつなものです。

今回、薬酒作りで少し余っていたホワイトリカーを使って菊花酒作りをしました。

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ホワイトリカー170mLに菊花3gを入れています。
菊花は杭菊花を使っています。

10日程漬けて菊花をとりだすか、重陽まで漬けっぱなしにするかまだ決めてません。
本格的な薬酒にする場合は、菊花の量も漬け込む期間ももう少しあってもいいかなと思いますが、今回はお手軽に…。

 

菊花について少しお話すると、菊花の種類は大きく分けて3種類ほどあると思います。1つは、いわゆる食用菊。残りは、杭菊花(コウキクカ)と野菊花(ノギクカ)です。
食用菊は食用にも薬用にも使われてきました。
また、漢方薬で使う菊花というと、一般的には抗菊花を指し、野菊花と菊花とは区別されています。
日本では野菊花が菊花として流通しており、薬の規格基準書でもある日本薬局方の中でも野菊花を菊花としています。しかし先にも述べたように厳密に言うと、杭菊花と野菊花では用途が違います。

杭菊花は苦みと甘味があり、頭痛、めまい、ふらつき、目のかすみ・充血、のどの痛みなど、主に上部の炎症症状や目の症状に使います。
野菊花は苦みが強く、のどの炎症、胃腸の炎症、皮膚の化膿症、高血圧など、主に炎症を抑えるために使います。

どの菊花を使うかは、目的にもよりますので、特にコレでないといけないとは言えませんが、重陽の節句で使うなら、甘味のある杭菊花か食用菊をおすすめします。

食用菊はスーパーなどで買えると思いますが、杭菊花や野菊花は薬局でないと難しいと思います。
杭菊花や野菊花を買うときは注意が必要です。単純に「菊花を下さい」と言うとどちらの菊花が出てくるかわかりません。菊花に杭菊花と野菊花といった違いがあることを知っている人は薬剤師でもほとんどいないと思います。

ちなみに、当店では杭菊花・野菊花どちらも置いていますよ。
(残念ながら、食用菊は置いてません。(^^!))

食用菊はいろんな色のものがありますが、好みで構わないと思います。色による使い分けもあるようですが、そこは気にしなくてもよいと思います。

とりあえずは、無病息災・長寿を願って、風流に重陽の節句を祝ってみてはどうでしょうか?

 

おまけ

昔はみりんをお酒の代わりとして飲んでいたようなので、みりんでも漬けてみました(みりんは水あめや糖類など余分なものが入ってない本みりんを使いましょう)。これで甘い菊花酒も出来上がる予定です。

ф(。。)俊

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親子で漢方びっくり教室

7月30日に「親子で漢方びっくり教室」を開催しました。

毎年夏休みの時期に親子を対象(お子さんは一応小学生ぐらいを対象としています)に、
身近な薬草や、これがお薬なの?といったもののお話をしたり、実際にそれらを
見て、触って、味わってもらうイベントを行いました。

今年は8人のお友達が参加してくれました。
半数が小学生未満だったので、どうなることかと思いましたが、漢方のお勉強をしたり、
出てくる生薬(漢方で使う薬草などの総称)が何か当てたりと、楽しんでもらえたようです。

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お勉強の部分では、漢方の考え方や普段の食事の大切さ、難しくいうと『薬食同源』についてお話しました。
少しでも毎日の食事の大切さに気付き、好き嫌いなく食べてもらえたらうれしいですね。
ちなみに・・・こちらはお母さん方のほうが興味津々のご様子です。これをきっかけに『食』について考える
きっかけになってもらえればうれしいです。

そして、最後の薬研体験は特に楽しかったようです。
ちょうど30日は土用の丑の日だったので、山椒の実をひいたり紫蘇をひいてふりかけを
作ったりしてお持ち帰りです。
みんな上手にゴリゴリしてました。

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参加されたみなさん楽しんでもらえたようで、よかった~。
ф(。。)俊

風邪には漢方薬それとも西洋薬(かぜ薬)?

こんにちは。
今夜から大寒波がやってきて、とても寒くなるようです。
風邪をひかないように気をつけてくださいね。

でももし、風邪をひいてしまったらどんな薬を飲むか…?今日はそんな話をしたいと思います。

薬局に行くと、パブロン、ルル、コンタック…など色々な総合感冒薬があり、最近は葛根湯などの漢方薬を置いているところも多くあります。具体的にどの風邪薬が良いのか?という疑問に対しては、個々の場合で色々選択が変わるので今回は触れません。その時々で相談してください。

ただ、西洋薬(いわゆる総合感冒薬など)か漢方薬かを選ぶ時に考えてほしいことはあります。
西洋薬と漢方薬では、考え方がまるで違います。

西洋薬:痛みや発熱に対して、その不快症状を取り除くことを目的としています。

漢方薬:風邪の諸症状に対して、漢方理論を用いて体がその諸症状を改善できるように手助けします。

お分りでしょうか?西洋薬は症状を取り除くことが目的で、風邪を治そうとはしていません。対して漢方薬は人の自然治癒力を手助けして風邪を治そうとしています。
ここまで聞くと、断然漢方薬を選んだほうがいいように聞こえますが、見落とさないでください。漢方薬は『漢方理論を用い』ているのです。つまり、漢方理論が間違っていれば手助けできません。
また、どちらを選ぶにせよ、基本的に風邪を治すのは薬ではありません。『治しているのは自分自身』であるということを知っていてください。つまり、無理をすればどちらの薬を選んだとしても、なかなか風邪は治りません。

では、風邪をひいたとき西洋薬・漢方薬どちらを選ぶのか?

第一の選択ポイント

無理をする必要があるのかどうか?です。
動物と違って、人はどうしても仕事をしなければいけなかったり、ゆっくりしたくてもできない時があります。そんな時は、とりあえず西洋薬で不快症状をとったほうが良いと思います。無理をする場合、漢方薬では難しいことが多いです。ただ、西洋薬は風邪を治すことはないので、できるだけ早く体を休めるようにしてください。
また、無理をする場合は風邪が長引くことも覚悟しておいた方が良いと思います。パッと治せば1~2日で治るものが、無理をしたため1~2週間ということも考えられますので、無理をするのは『それぐらいリスクを負ってでも』という時だけにしておきましょう。

第二の選択ポイント

専門家もしくは詳しい人がいるかどうか?です。
もし、ゆっくり寝て体を休めることができる状況ならば漢方薬をおすすめしたいのですが…漢方薬を選択する場合、『漢方理論』を知っているかどうかが重要になります。
薬の効能書きは概ね西洋医学に基づいており、漢方理論によるものではありません。ちょっとした症状の違いで、選ぶ漢方薬が180度変わることもあります。また、風邪の進み具合で選択が変わったりもします。正しい漢方薬と似たような方向性の漢方薬を選んだ場合、パッとしなくても快方に向かったりしますが、間違ったものを選ぶと、治るどころか風邪をこじらせてしまったりすることがあります。
そういった点から、しっかりと漢方理論に基づいて診られる人がいれば漢方薬をおすすめします。
漢方薬は効果が遅いイメージがありますが、本当にピッタリと合った漢方薬を服用し、しっかりとした養生をすれば、西洋薬よりも早く風邪は治ると思っています。(実際に私は、風邪の初期であれば1~2回の漢方薬服用でほとんど治っています)
もし詳しい人がいなければ、下手に漢方薬を選ぶよりは、西洋薬を選んだほうが楽になるのが早いかもしれません。

第三の選択ポイント

もし、自分には、これが絶対効く!というものがあるなら、それを服用するのも一つの選択かもしれません。
薬の有効性を実験するのにプラセボ実験というのがあります。プラセボとは偽薬の意味で、有効成分がなにも入っていないけど、見た目や味などがそっくりのものです。実験を受ける人は、○○の薬ということで服用しています。しかし、一部の人はこのプラセボを服用しています。本来何の効果もないはずのプラセボですが、なぜか症状が良くなったりする人がいます。このように、本来効果のないものでも、効くと思って服用すると症状を改善する効果が出てくることがあります。これがプラセボ効果といわれるものです。
ですから、これが絶対効くんだと信じて疑わない場合、すすめられた不本意な薬では治らず、信じている薬で治る場合があります。最終的に風邪を治すのは薬ではなく自分の体ですから、これで絶対治るという強い意志は最良の薬なのかもしれません。

以上、すごく大雑把に西洋薬・漢方薬の選択ポイントをお話しました。

最後に、風邪を治す一番のポイントは…適切な養生をして、ゆっくり体を休めるということです。
ホントはこれさえしっかりしておけば、薬がなくても風邪は治ります。
((^^)それを言っては元も子もありませんが…)
風邪をひいたら無理をせず、ゆっくり養生してくださいね。

ф(。。)俊